朝の5分で解る その日のヒットパターン 早春編
爆釣したければワカサギを知ろう!
春はワカサギがメインベイトになる為、ワカサギの行動パターンを
ざっくりでも良いので知っておく必要があります。
おおまかな流れとしては上図のようになります。
春になるとワカサギは産卵をする為に接岸してきます。
接岸は意外かも知れませんが3月初旬頃にはすでに接岸を初めています。
なので、バスのイメージの産卵とは大きく異なる事になります。
このタイミングは湖によって大きく異なるので、ここでは野尻湖の話になります。
野尻湖の解禁は4月の後半ですので、この時期に接岸していないとは考え難い、
むしろとっくに産卵してると思われます。
もちろん、理論上の話ですので、実際には産卵行動の流れを知った上で
自分が釣りに行ったタイミングのワカサギはどういう状態なのかを知る必要があります
・ワカサギの接岸
接岸については偶然見るか、探しに行かない限りは見えないと思います
なぜなら、基本的にワカサギはブレイクをボトムに沿って回遊しています。
加えて、接岸するのは夜が中心。こうなると直接釣りに関係なくなってくるので、
大多数の人にとって見る必要は無いという事になります。
見たい!っていうのは別の話になるので割愛します。
・産卵
こっちは更に別の趣味になってくるのですが、見つけようとすると
更に手間がかかると思います。なので見る方法は割愛します。
接岸と産卵については見えないという事がキーになってきます。
押さえておくのはワカサギが見当たらない=接岸中か産卵タイミング
という部分です。
・弱る
産卵したワカサギは弱っていきます。厳密に言うと複数回、産卵する個体もいるよう
なので、弱るのは最終段階、一歩手前という状態になります。
弱った個体は水面直下に浮いてきます。
野尻湖の場合、3~5匹位の小規模な群れで居たり、単体で泳いでる個体も居ます。
かろうじて泳いでるような状態です。なのでその群れは産み終えたと判断できる
と思います。
・死ぬ
ワカサギは一年魚と言われているので基本的には産んだら死にます。
数年に渡り生きる個体も居るそうですが、そこも釣りにはあまり関係ありません。
死んでる個体や死にかけてるワカサギを見つけたら最終段階になります。
これが産卵の一連の流れになります。
ワカサギの状態を知ろう!
産卵後半のワカサギは大きく分けて4種になります
・ちょっと元気
・死にかけ
・小さな群れ
・デッド
いずれのワカサギも目視出来るので発見は容易かと思います。
このワカサギの状態というのがその日のヒットパターンに
大きく関係してくる事になります。
野尻湖の場合、一番多く観察できる状態、すなわち見たままの状態が
その日のメインパターンになります。
この傾向は早春に限らず、すべてのシーズンにあてはまります。
なので、野尻湖において周囲を良く観察するというのが非常に重要になります。
桟橋はヒントの宝庫
野尻湖のボートは7:00スタートになります。
なので他の湖に比べてスロースタートという事になります。
朝は比較的余裕があるので、この時間を有効活用します。
5分観察するだけで、状況把握するには十分可能だと思います。
なので、準備前でも後でも良いのですが、桟橋から水中観察すると
ワカサギを見つける事が出来ると思います。
ワカサギが発見できる可能性が高いのが赤丸部分になります。
岸際ギリギリと先端付近とその両サイド。
風裏側がやや密度は濃いです。弱ったワカサギは流れのヨレ側に集中します。
流れが弱まる場所なのですぐに解ると思います。
この観察する、しないで大きく釣果に影響が出てきます。
なぜなら、死んでる個体が多ければ水面での釣り、例えば水面でのホットケや
水面でのI字系などが有効ですし、反対に水面直下で弱ってる個体が多ければ
水面直下を狙った表層系が有利になる。
水面なのか水面直下なのかは大きく異なります。
野尻湖はパターンにとても忠実な湖なので、どっちが有効なのかはっきりします。
逆の言い方をすると、水面なのに水面直下を引いても釣れないという事になります。
そしてワカサギが見えなければ、水中の釣り、すなわちジグヘッドを使った
シャッドテールなどで3~4mを狙うパターンが成立します。
結局はワカサギが多い、少ない、見える、見えないが
パターンのキーを握ってる事になります。
この辺が、野尻湖は他の湖と大きく異なる点で、他の湖では参考程度にしかならない
ベイトフィッシュの観察というものが、野尻湖ではパターン掌握に直結するということ
ここさえ解ってしまえば、攻めるべきレンジも解るので、
あとは実釣あるのみです。
自分の指標となる場所を持つ
シーズン通して言えることなのですが、自分の指標となる場所を見つけておくと
良いと思います。
シーズン通して、ワカサギなどベイトフィッシュが観察できる場所
もちろん、シャローしか見えないので、ディープの時は別の見つけ方を
しないといけないのですが、季節が進む事で、ワカサギからエビ、ゴリなど
多彩なベイトが見える場所が必ずあります。
桟橋+護岸をベースに良く見ると小規模な流れ込みだったり、
岩が沈んでる、タイヤがあるなど、そういった複合要素のある場所を押さえておくと
ベイトが集まりやすいので観察目的に最適です。
自分が良くいくボート屋さんの桟橋でもベイトがやたら付く場所はピンスポットです。
是非、自分だけの場所を発見してみて下さい。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
野尻湖はみたままのパターンが最強なので、是非参考にしてみて下さい